※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2025年11月03日

「南の楽園で「発達障害児8年で44倍増」の衝撃」という記事について




という記事が、反響を呼び、原因探しが、「移住者」だとか「農薬」だとか、記事になったり、ツイートされたりしています。

まず44倍とは言うけれど、地域の学校の全体児童数と支援級在籍児童数、その割合を見てみます。

令和7年度 宮古島市の教育」の中、104ページに、2025年5月1日現在の「宮古島市立小学校児童数」という表があり、特別支援学級在籍児童数も書かれています。
(データ量が多いので表示されるのが遅いです。ダウンロードする方は気をつけて)

 この資料によると

児童数         3316
特別支援学級在籍児童数 223
支援学級在籍児童割合  6.72%

 これを他の地域と比較してみます。ただし、2025年度のものではなく、2023年度の数字になります。まあいずれの地域でも増える傾向にあるので、割合が多いか少ないかの傾向は掴めると思います。
(図はクリックすると大きくなります)

 例えば2023年度の兵庫県では

兵庫県小学校特別支援学級在籍割合.png

基本統計量
平均 標準偏差 中央値 最小 最大
4.51  1.29  4.26  1.9  7.74

宮古島市の割合を見ると、上から4番目、丹波篠山市の次に入ることになります。
一番割合が多い、ということでは無い。

2023年度の大阪府で比較すると

大阪府特別支援学級在籍割合.png

基本統計量(能勢町は除く)
     平均 標準偏差 中央値 最小 最大
大阪府  7.81 1.62    7.84  4.34 12.28

大阪府の統計のある全42自治体中、上から 32番目の割合。
宮古島市より在籍児童割合が多い基礎自治体が31個もあるわけです。

まあ、大阪府は少々多すぎるのかもしれない。

これが2023年度の東京都23区内になると

23区.png

基本統計量
     平均 標準偏差 中央値 最小  最大
23区  1.12 0.27   1.14  0.6  1.79

 ということで、宮古島市立小学校は東京都23区よりはダントツで割合が多いということになってしまいますが、東京都23区の方からは、「支援級が少なすぎる!」というツイートがされているのをよく見ます。

これが23区外だと2番目になるのですが。

23区外.png



 何をこの記事で言いたいかと言うと、「宮古島市の支援級在籍児童の割合は、他地域より多いとは言えないよ」ということです。



 では、なぜ8年間で支援級在籍児童の実数が増えたのか・・・

  8年間で 44倍ということですが、少子化もあるし、10倍と考えても、0.67%。
 
 これで、やっと「少ない!」と非難されることの多い、東京都 23区と比較して下から2番目。
 たぶんもっと少なかったのでしょう。

 そこは問題(というか理由が知りたい)ですね。

 ここからは完全に推測です。

 変な言い方ですが、今までは良い意味でも「ええかげん」な授業がされていて、勉強に対するプレッシャーがなく、特に困らなかった。しかし、最近は授業内容が増え、きっちり教えないといけないことになり、担任教師が困ることになり、そのままではついてこれない児童に支援級に入ってもらう、という流れになった?

 もちろん、それまでの児童が「その子に合った教育」が受けられていたのかどうか、はまた別問題ですが、しかし支援級在籍だからといって、「その子に合った教育」が受けられるようになったかどうかは、よくわからないのですが。


 まあ、しかし、支援級在籍児童の割合は、他の地域と似たような割合になってきただけで、その理由が「発達障害児の割合が増えた」わけではなさそうです。
posted by kingstone at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月29日

「過疎ビジネス」横山勲著




 帯の副題が

「コンサル栄えて国滅ぶ」

 で、いろんな例を教えてくれはるのかな、と思ったらほぼ 1例を深堀り(?)した書でした。

 その一例がある会社の社長が言った録音データで

(地方議員は)雑魚だから、俺らの方が勉強しているし、分かっているから。言うことを聞け、っていうのが本音じゃないですか

というのがばれ、またその責任を取って(?)社長はやめはるのだけど、結局その会社が請け負ったまま。

 結局議員だけでなく、自治体も手玉に取られている。

 これは企業版ふるさと納税で事業のお金が入るので、そのお金をねらい、大きな自治体は知識もあるので、小さな自治体をねらって、ふっかけ利益を取ろうという算段。

 で、第6章の小見出しの中に「ダイナソー小林の記憶」というのがあって、びっくり。

 これは小林先生が発掘に協力したカムイサウルスを展示する博物館を、北海道のむかわ町が作る時に、上記の会社がコンサルとして入ったが、この本で述べられている事実が発覚して撤退したのだけど、博物館建設については、そのまま上記会社と仲良しの業者さんが計画していた。

 しかし、それが小林先生から見ても「博物館の機能」が?なもので、住民にとっても?で問題になり、結局「新博物館を考える町民会議」ってのができて考え直すことができた、という話。

 もう、これでお腹いっぱい・・・

 そうだよな・・・

 地方創生というか地域おこしの成功例とされるものは例えば、岩手県紫波町の例では

○モチベーションの高い引っ張る複数の人
○外部の一流の人(マスコミ的には有名でなくても)を集めてくる。大学とも協力
○準備(10年以上にわたって続けられている)とコミュニケーション

ということになるだろうと思う。決して丸投げではない。

 なお、ファイナンスで誰かを紹介してくれ、と相談を受けたぐっちーさんは、「情熱には応えたい。しかしその年俸では良い人を紹介できない。なら自分でやっちゃえ」と住居まで自腹で用意して、関わってはる。

 決して、中央から会議の時だけ行く、というわけではないわけです。

 この「地元の熱意ある人」「外部の人が住み込みでことにあたる」というあたり、海士町の


などでも同じですね。

 今も、対岸だけど松江で事務所を持ってはる方もおられる。

 中小自治体のふところからふんだくろうとする人は来てほしくないよなあ。
 
 また、自治体も丸投げしちゃあいかんよなあ・・・

 なお「企業版ふるさと納税」で、こんな使い方はいいかなあ、と思ったのは倉敷市で「蔵のある街」っていう映画を作った、とかあるけどね。
(でも、あまりたくさんの人は見てないか?)



posted by kingstone at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月25日

「アンパンマーチ」を英語に訳してもらった



 歌詞ってそのまま書いたら JASRAC が飛んでくる、って話ですが、英訳したらどうなんだろう?

 問題ありましたらすぐ消しますんで。

 ChatGpt に訳してもらいました。

 ChatGPT は「※直訳ではなく、歌詞らしさを保ちつつ忠実に表現しています」と言ってるのですが・・・

ーーーーーーーーー
Anpanman March

Why were you born, what do you live to do?
I don’t want a life without an answer.

Living in the present sets your heart aflame,
So go on, with a smile on your face.

Yes, it’s joyful−the happiness of living,
Even if the scars on your chest still ache.

Ah, Anpanman, so gentle you are,
Go! To protect everyone’s dreams.

What is your happiness, what brings you joy?
I don’t want to end life without knowing.

Don’t forget your dreams, don’t let your tears fall,
So you will fly, endlessly far.

Yes, don’t be afraid, do it for everyone,
For love and courage are your only friends.

Ah, Anpanman, so gentle you are,
Go! To protect everyone’s dreams.

Time passes quickly, shining stars fade away,
So go on, with a smile on your face.

Yes, it’s joyful−the happiness of living,
Even if any enemy stands against you.

Ah, Anpanman, so gentle you are,
Go! To protect everyone’s dreams.


ーーーーーーーーー
より歌詞っぽくしたらこうだそうで

Anpanman March

Why were you born, what is your way?
Living with no answer, I don’t want that day.

Now in this moment, let your warm heart glow,
Smile on your face and forward you go.

Yes, it’s happiness, the joy of life,
Even if your chest still aches with strife.

Ah, Anpanman, gentle and true,
Go on! Protect the dreams of all for you.

What makes you happy, what brings you cheer?
Ending without knowing−I don’t want that fear!

Hold to your dream, don’t let it fall,
Spread out your wings and fly through it all.

Yes, don’t be afraid, for all, be strong,
With love and courage, friends lifelong.

Ah, Anpanman, gentle and true,
Go on! Protect the dreams of all for you.

Time rushes past, the stars will fade,
Still you must smile and walk your way.

Yes, it’s happiness, the joy of life,
Even against the strongest strife.

Ah, Anpanman, gentle and true,
Go on! Protect the dreams of all for you.
ーーーーーーーーー

最初のフレーズ、you に言ってるんだろうか?

私は自分に問いかけていると思っていたのですが。




posted by kingstone at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月01日

書いてやりとりして、しんどいことを尋ねた話(2014 年)



 昔、放課後等デイサービスで、まあ生徒指導担当みたいな仕事(他にもいろいろ役割あったのだけど)をしてた時の話。

 mostify にはまとめてたけど、ブログ記事にはなってなかったので、書いておきます。

ーーーーーーー
 荒れてて(というかこのところずっと荒れてる)友達に暴言を吐いた(吐き続けた)子への「生徒指導(?)」をした。

 静かな部屋に連れていき、まず左右に向き合ってる棒人間を描き、一方には「キングさん」もう一方には「A君」と書いた。

「キングさん」から吹き出しを描き「最近、学校でしんどいことない?」と書くとA君は吹き出し(ではなく、単なる四角だったが)を書き、中に「あるのじゃ」と書いた。それから延々と縦にしたA4用紙5枚にわたって吹き出しの会話が続いた。(ほぼ無言でね)

 彼が学校でどれだけしんどいかがよく伝わって来た。そして私が「これを放デイの人や、お父さんやお母さんや学校に伝えてもいい?」と尋ねた。すると「絶対ダメ」とのこと。

 でもなんとか、放デイの人たちにはいい、という許可を得た。

 で、その後で「B君に〜〜と言ったりするのを聞くのは、キングさんは悲しくなるから言わないでね」と書いてお願いした。

 彼も納得してくれたようだった。

 紙の上にはSMSかLINEかのようなやりとりが続いていた。

話(?ほぼ無言だけどね)が終わったあと、スタッフさんにそのやりとりを無言で見せて回った。

 あるスタッフさんは涙を流した。こんな職場で働かせてもらえることを、ありがたいことだと思います。(いつもは大笑いしながら仕事をしてるけどね)

 絵が浮かばない方もおられるかもしれませんので、思い出して「こんな感じだった」という画像を置いておきます。
(図はクリックすると大きくなります)

1枚目
学校でしんどいことあるのじゃ1.jpg

   ・
   ・
   ・
5枚目
学校でしんどいことあるのじゃ2.jpg

ーーーーーーーーーー
追記

 私は 1996年に、知的障害養護学校に赴任しました。

 2000年頃に、当時(今でも?)有名だったカウンセラーというかカウンセラーを指導する立場におられた方がご本を出し、本屋さんで買おうかなと手にとったら「自閉症はカウンセリングで治る」と書いてあったので、そっと本棚に戻しました。

 先日も、Twitter(X)の私のタイムラインでは「自閉スペクトラム症のお子さんを持つ保護者が、相談したくてそれなりのところに行ったら、相手が積極的傾聴モードになって、何も解決しなかった」「相手が積極的傾聴モードに入ると腹が立つ」みたいなやりとりが盛り上がってました。

 私自身、は 1980年代からカウンセリングの学習と体験をしてきて、立場としては「ユング風味のロジェリアン」を目指していたし、上のやりとりも

・積極的傾聴
・共感的理解
・純粋性

は、下手くそながらも態度としてやっていると思います。ただし音声言語ほぼ抜きで(なお、最後の私からのお願いに対する彼の返答は「うん」という音声とうなづきでした)。

 何て言うんだろう・・・相手から「技術を使ってるな」と思われるようなものは、ちゃんと身についていないのじゃないかな。すぐ見破られるし。また「その時のニーズに合ってない」し。

 同じことは ABA(応用行動分析)にも言えて、「相手をコントロールしようと技術を使ってるな」とわかるようなのは、有効にならないのじゃないかな。

 何て言うんだろう(2回目)、私は常々「知識・技術」の大切さを言ってるけれど、相手の QOL を上げるというニーズに基づいて、「知識・技術」の根底(あるいは背後)にある、人対人の態度、姿勢みたいなものがすごく大事だと思う。




 なお、上の画像のやりとりを見て泣いてしまったのは、放デイの代表さんです。



posted by kingstone at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月11日

『女神のタクト』塩田武士著




 紙のほうを妻が読み終わってたので、借りて読みました。

 著者は元神戸新聞の記者。

 舞子側の明石海峡大橋
 アジュール舞子
 神戸駅北側周辺
 関西学院大学みたいなところ

と地元がいろいろ出てきてました。

 つぶれかけの楽団を、若くて有名だけど引退した指揮者を呼んで来て、暴力的な女性が立て直す。
 ストーリーとしてはかなり無理があり、荒唐無稽なんですが、ふと思ったのはこれ実写映画むきじゃないか、ってことです。

白石老人(オーケストラオーナー) 田中泯
一宮拓斗(若くて有名だがなぜか引退した指揮者) 野田洋次郎
矢吹明菜(周囲の男が言うことを聞かなかったら蹴る女性。30歳)今、30歳前後でこの役にはまる俳優さんの顔は浮かばない・・・

 こんなサイト、あるんだ。


 ここの上から見ていくと近いのは

吉岡里帆
土屋太鳳
西野七瀬

 いまひとつピンとこないけど、演技になると豹変する方がおられるからなあ・・・

 けっこう面白そう。



posted by kingstone at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする